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数の基礎～手ざわり・手がかり

数には、ものの集まりの大きさを表す「集合数」と、順番を表す「順序数」があります。いろいろな体験を通して、生活の中で自然に身につけていく部分が大きいのですが…低年齢の子どもさんがこれらの概念を頭の中で数値化する際、時として混乱を来す場合があります。動画やプリントを通して理解を深めていくのもよいのですが…“触れる教材”で理解を促していくのも一つの方法です。

↑これは、手作りの「タイル教材」の一部です。（借用中です。M先生ありがとうございます。）集合数としての１から10までの数を、ずしりとした重みを通して実感することができます。組み合わせを考えて枠にはめ込んだり、6以上の数をどのように分解・合成していくのか考えたりなどなど、数の基礎をじっくりと学ぶ際にはとてもよい教材です。人の記憶が『五感』を基礎に刻まれていくということを考えれば、こうした“触覚的な実感”を、もっと勉学の場でも大いに活用することが大切なのではないかと（デジタル全盛の時代に逆行するような考え方ですが）そんな風に思います。

↑これは「何番目」を学習する時のちょっとした仕掛けです。人形の視点に添うよう促す（基準を設ける）とわかりやすくなります。更に、物を置く板を“坂道状”にすることで、並んだ物に位置属性が生まれ、より理解が進む場合もあります。

“わかるようになる、できるようになるポイント”は一人ひとり異なります。教える側も日々精進だと改めて思います。

[2022-10-06]